Claude Code が 2026-05-22 〜 2026-05-23 に v2.1.149 と v2.1.150 を出しました。直前の期間(v2.1.139〜148)は agent view や /goal、/simplify から改名された /code-review といった機能追加が主役でした。今回はそれに続く小刻みなリリースで、/usage の可視化強化と複数のセキュリティ修正が見どころです。v2.1.150 は内部インフラ改善のみで、ユーザー向けの変更はありません。
この記事も、各変更を「何に使えるのか」「上げるべき理由は何か」という実務目線で整理します。Claude Code まとめの過去回は v2.1.132〜138 まとめ を参照してください。
全体像
| バージョン | 公開日 | 主な変更 |
|---|---|---|
| v2.1.149 | 2026-05-22 | /usage のカテゴリ別コスト表示、/diff のキーボードスクロール、Markdown の GFM チェックボックス描画、エンタープライズ向け allowAllClaudeAiMcps、PowerShell の cd 系権限バイパス修正ほかセキュリティ修正複数、find による macOS クラッシュ修正 |
| v2.1.150 | 2026-05-23 | 内部インフラ改善のみ(ユーザー向け変更なし) |
なお v2.1.149 は v2.1.148 と同じ 5/22 の公開です。前回のまとめ記事が v2.1.148 までだったため、本記事で 149 を拾います。
/usage がカテゴリ別になった(v2.1.149)
今回いちばん日常的に効くのが、/usage のカテゴリ別内訳表示です。
制限(limits)の使用量を、skills・subagents・plugins・MCP サーバーごとに分解して表示するようになった。
何に使えるか
これまで「使用量が思ったより早く減る」と感じても、何が食っているのかは分かりにくいものでした。カテゴリ別表示なら、
- 常用している plugin が context / コストを食っているのか
- 特定の MCP サーバーが重いのか
- subagent の多用が効いているのか
を切り分けられます。前回の期間に入った「プラグインのインストール前コスト表示」と合わせると、入れる前(見積り)と入れた後(実測)の両方でコストを把握できるようになりました。重いと分かったものは、常用をやめて特定タスクのときだけ有効化する、といった運用判断につながります。
細かいが効く UI 改善(v2.1.149)
/diffのキーボードスクロール — 詳細表示を矢印・j/k・PgUp/PgDn・Space・Home/Endでスクロールできる。大きな差分をマウスに手を伸ばさず読める- Markdown の GFM タスクリスト —
- [ ] todo/- [x] doneが、ただの箇条書きではなくチェックボックスとして描画される。Claude が出す TODO リストや手順チェックリストが見やすくなる - collapsed な Bash 出力の行数表示の修正 — 折りたたんだ出力の隠れ行数が正しく出る
地味ですが、/diff のキーボードスクロールは PR レビューや大きな編集の確認で毎回効くタイプの改善です。
エンタープライズ: allowAllClaudeAiMcps(v2.1.149)
エンタープライズ向けに allowAllClaudeAiMcps という managed setting が追加されました。managed-mcp.json と並べて、claude.ai のクラウド MCP connector を読み込めるようにする設定です。社内で管理 MCP を配りつつ、claude.ai 側のコネクタも併用したい組織向けの制御です。
セキュリティ修正 — これが上げる理由(v2.1.149)
今回、把握しておくべきセキュリティ修正が複数入っています。権限まわりなので、理由を問わずまず上げる価値があります。
- PowerShell の
cd系権限バイパス修正 — 組み込みのcd../cd\/cd~/X:が、検知されないまま作業ディレクトリを変更できてしまう問題を修正 - git worktree でのサンドボックス書き込み許可の修正 — worktree で、共有
.gitディレクトリだけのはずの書き込み許可が、メインリポジトリのルート全体に及んでいた問題を修正 - PowerShell の prefix / wildcard 許可ルールの修正 —
PowerShell(dotnet.exe build *)のような許可ルールが、ネイティブ実行ファイルやスクリプトを事前承認できていなかった問題を修正 - 権限解析の穴の修正 — パーサーが
cd/pushd/popdをまたいでPWD/OLDPWD/DIRSTACKの古い変数追跡値を信用していた問題を修正
Windows / PowerShell 環境や、worktree を多用する環境では特に、v2.1.149 へ上げる動機になります。
もう一つの実害修正: find による macOS クラッシュ(v2.1.149)
セキュリティ以外で見落とせないのが、Bash ツール内の find が、巨大なディレクトリツリーで macOS のシステムファイル / vnode テーブルを使い果たし、ホストをクラッシュさせる問題の修正です。大きなツリーで find を回して Mac ごと落ちた経験があるなら、これが原因だった可能性があります。
その他、/ultraplan やリモートセッション作成が「作業ツリーに実変更が無いとき」に “Could not capture uncommitted changes” で失敗する問題や、/feedback レポートがコンテキスト圧縮前の会話も含むようになる改善も入っています。
v2.1.150 は内部のみ
v2.1.150(2026-05-23)は内部インフラ改善のみで、ユーザー向けの変更はありません。更新しても挙動は変わりませんが、最新版に追従しておく分には問題ありません。
ユーザー視点の重要度ランキング
- PowerShell / worktree のセキュリティ修正(v2.1.149) — 権限まわりの修正。Windows / worktree 利用者はまず上げる
findによる macOS クラッシュ修正(v2.1.149) — 大きなツリーで Mac が落ちていたなら効く/usageのカテゴリ別表示(v2.1.149) — コストの内訳を把握したい人に。plugin / MCP の棚卸しに使える/diffキーボードスクロール・GFM チェックボックス(v2.1.149) — 日常の細かい体験改善
推奨アクション
- 全ユーザー:
claudeを v2.1.150 に更新する(v2.1.149 のセキュリティ修正と macOS クラッシュ修正を含む) - Windows / PowerShell 利用者・worktree 多用者: v2.1.149 の権限修正は優先度が高い。後回しにしない
- コストが気になる人:
/usageのカテゴリ別表示で、plugin・MCP サーバー・subagent の内訳を一度棚卸しする - エンタープライズ管理者: claude.ai のクラウド MCP を併用するなら
allowAllClaudeAiMcpsを検討
まとめ
v2.1.149 は、機能追加が主役だった前の期間に続く「回している人ほど効く修正回」でした。/usage のカテゴリ別表示でコストの内訳が見えるようになり、PowerShell / worktree の権限バイパスや find による macOS クラッシュという実害のある修正が複数入っています。v2.1.150 は内部のみ。新機能を待つ理由は無いので、v2.1.150 まで上げてしまうのが今回の正解です。
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